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実際どうなの、その“ちょい上”ワンランクアップしてみました。

実際どうなの、その“ちょい上”ワンランクアップしてみました。

飛行機にビジネスクラスがあるように、うな重に上があるように、ザクにシャア専用があるように――。世のあらゆるモノやサービスには「ちょい上」クラスがあるもの。その価値を知っている者と知らない者とでは、何だか人生の豊かさが変わってきそうな気がします。あまたある「ちょい上」たるものの使い心地はいかがなものか?節約してでも、ボーナスをはたいても体験すべきか?検証すべく、庶民派かつ恐妻家ライターのモモセが気になるワンランクアップ商品を体験取材。背伸びしない目線で語る、お気軽体験ルポコーナーでございます。

第12回 暑い夏、3倍眠れる“オレ専用ちょい上枕”を作った!(後編)。 (2013年07月16日)

枕もオーダーする時代。

最愛の妻が、よく私に訴えてくる言葉が2つある。
1つは「もっと稼ぎなさいよ」。
もう1つが「枕が合わなくて眠れないわよ」だ。

1つ目はともかく、2つ目は自力で解決して欲しいところだが、本格的に暑くなったら寝苦しさが増し、さらに機嫌が悪くなるのは火を見るより明らかだ。
私の稼ぎに対するプレッシャーも増すに決まっている。
由々しき問題である――。

平穏な家庭を保つため、嫁さんにピッタリの枕をプレゼントしなければ!!

そんな崇高なミッションを抱えて、枕メーカーのロフテーが展開する「ロフテー枕工房」本店を訪れたのであった。

「枕について、いろいろ伺いました」
ドドン! こちらが、日本橋にある「ロフテー枕工房」本店です。ずらりと並んだ枕が圧巻ですよ。

前回、睡眠改善インストラクターである矢部亜由美さんに話を聞いて、枕の重要性を強く実感。その流れで、ロフテー枕工房で実施している「一人ひとりに合った“快眠枕”をカスタムオーダーできる」というサービスを体験させてもらうことになったのである。

うむ。スーツもシャツも、既製服しか買ってもらえない私。生まれて初めてのオーダーメイドかもしれない。

「では、まずこちらのシートにご記入ください」
爽やかな矢部さんの指示に従って、コンサルティングスタートです。

まずは普段どんな枕を使っているのか、というリサーチから始まる。過去の枕遍歴などを聞くことで、どんな枕が合いそうか、その傾向を調べるというわけだ。

でもって、コンサルティングシートに目を向けると、こんな項目が並んでいた。

・現在の枕は? (羽根、ウレタン、わた、パイプ、そばがら、その他…から選択)
・子どものときの枕は? (羽根、ウレタン、わた、パイプ、そばがら、その他…から選択)
・寝付くときの姿勢は? (主に仰向け、主に横向き、主にうつ伏せ、決めていない、から選択)

「ふむ…」
(今使っている枕の中身? なんだったかな…)

「えーと…」
(子供のときの枕なんて、さらに覚えてないよ…)

「ぐう…」
(寝ちゃった)

実のところ、本気でいま自分がどんな枕を使っているのか。それすら思い出せなかった。

毎日、それで寝ているのに、だ。

前編でも書いたが、枕にこだわる嫁さんとは裏腹に、全くもって枕に無頓着に生きてきたんだなあ、とつくづく思う……。

「いやいや。男性はそういう方が多いんですよ。枕の素材や感触などをお伺いしても、言葉に詰まる方が大半です」(矢部さん)

あ、そうなんだ。

裏を返せば、嫁さん同様、女性は枕にこだわる人が多いということでもあるわけだ。肩凝りなどに悩むのも、なんとなく女性が多いしね。

もやもやした記憶をたどりながら、シートを埋めたあとは「計測」である。
首の後ろのカーブの深さを測るわけだ。
人によって首のカーブの深さは異なるもの。「枕の高さが合わない」というときの主な原因のひとつが、ここの深さと枕の高さがフィットしていない、ということなのだ。

「こんなところ、初めて測りましたよ」
測ってもらっております。数値によって目安となる枕の高さが決まるそうです。

そして計測値は……。

「3.5cmですね。この高さがわかれば、モモセさんに合いそうな枕の高さの目安が分かります。弊社の枕は高さが5段階に分かれていまして、この数値ですと3~4号ということになりますね」(矢部さん)

ふむ。高さは1号が一番低くて5号が一番高いとのことなので、平均的というところか。

試しに編集者Hの首のカーブの深さを計測してもらったら、彼は2.5cmであった。
「オレのほうが高いぜ! 」と優越感を感じたが、もちろん、高ければいいわけではないのであしからず。

「では、いよいよフィッティングにいきましょうか」(矢部さん)
ここから専用ベッドでのフィッティングへ。枕をあれこれ試しつつ、自分に合った高さや素材を選ぶのである。

「というか、このベッド、宇宙船ぽい!」
やたらとかっこいいベッドで、テンションがあがります。

「まずは枕が無い状態でベッドに仰向けになってみてください」(矢部さん)

「あ。そのへん、隙間できますね」
すっと首の裏に手を入れられました。

「首の後ろとベッドの間に隙間ができますよね? この隙間を埋めるのが枕の役割なのです。
枕が低すぎると視線は真上に向かい、のけぞった状態で呼吸がしづらい。逆に枕が高すぎると視線は足元へ落ち、首元が窮屈でやはり呼吸がしづらい。どちらも安眠を妨げます」(矢部さん)

なるほど。ちなみに理想の枕の高さは仰向けに寝て、“視線がちょっと斜め下に向かうぐらい”なのだとか。

ほほう。首のカーブの深さを計測したのはそのためか。数値が低い人は、首の下の隙間が狭いということだから、その隙間を埋める枕は低いものでいいと。

「はい。モモセさんの場合、枕の高さの目安が3~4号なので、まずは3号の枕をお持ちしましょう」(矢部さん)

「お、気持ち高めだけど……ふわふわで気持ちいい! 」
最初に持ってきてくれたのは、その3号。中に入った充填材は「ポリエステルわた」です。
ベッドに仰向けに寝て試してみると、高さはまずまず。やわらかな感触も悪くないです。

「やわらかな素材がお好みのようですね。では、3号のタイプでやわらかなものをいくつか試してみましょうか」(矢部さん)

「枕の中身、こんなにあるんですか! 」
枕の中に入っている充填材は、こんな感じで選び放題。ちなみに左から「ポリエステルわた」「わた」「低反発炭パイプ」「そばがら」「低反発ウレタンフォーム」「羽根」です。

というわけで、次に試したのは同じ3号サイズに「麻わた」が入った枕。麻は吸湿性に優れ、夏に涼しい素材だ。ただ私にはちょっと弾力性が物足りないかなあ……となってパス。

そうして選んだ素材が、「低反発炭パイプ」。フィット感があって、やわらか素材が好きな人に人気の枕である。

「炭が入ったパイプ素材です」
炭が入っているので、オヤジ臭を消してもらえる効果も望めそうですよ。

「次に高さの調整をしましょう。仰向けだけでなく、横向きになって寝てみてください」

と言われて横向きに寝てみる。

「あ、横に寝ると枕が低い」
仰向けのときは気にならなかったんですけどね。あ、白目むいちゃっているのは偶然です。

「仰向けと横向きで、当然、必要な高さは変わりますからね。横向きになったときに頭を支えるサイド部分を少し高くしてみましょう。また仰向けの状態でも首元が少し窮屈そうだったので、こちらは少し低くするとして……」

そうなのだ。
前編でも述べたが、ロフテー枕工房のカスタムオーダー枕は、中身が5つのユニットに分かれている。

「こんな感じです」
枕の充填剤がすべて1つの大きな袋に入っているのではなく、5つのパーツに小分けにされ、小袋が連結されたユニット構造。わかりますかね?

それぞれのユニット別に充填材の量を調整できるので、仰向けに寝たとき、横向きで寝たとき、それぞれにぴったりフィットするように各ユニットの充填材を減らしたり増やしたりできる。こうして、仰向けでも、横向きでもフィットする枕ができる、というわけだ。

「充填材を“俺の量”にしていただいているところです」
パイプを増やしたり、減らしたり……。

というわけで、微調整完了!
ゴロン、と寝てみると――。

「まずは仰向け…」

「ぐう…(その間3秒)」
なんという、ベストフィットでしょう。首にも負担がかからず、リラックスして眠れそう。

「くるんと横向き…」

「ぐう…(その間2秒)」
なんという、ジャストフィットでしょう。いや、2秒で寝たのはウソだけど、すぐさま眠りにつけそうで、肩にも負担がかからないし、ちょうどいい塩梅の柔らかな寝心地なのです。

いやはや、もともと寝付きはよくてどんなときでも3分もあれば寝入ってしまうが、これなら1分ももたないであろう。要するに「通常の3倍の早さ」。言ってしまえばシャア専用のごとき高性能な俺専用枕、完成だ!

でもって、気になるお値段は、私のオーダーだと17,850円(ちなみにロフテー快眠枕自体は素材によって、10,500円から購入できる。コンサルティングは無料)。
いやはや、明らかに私がいま使っている枕の3倍以上のお値段だろうが、毎晩の寝心地が変わるなら、安いもんだなあ。

「最高の寝心地の枕、買ったぞ! 嫁よ」
自慢げに掲げてみました。

と掲げたところで、気づいた。

よく考えてみたら、嫁さんのために来たのに俺の枕を作っちゃったよ。
嫁さんの機嫌、さらに悪くなりそう……。

「今度はぜひ、奥様といらしてくださいね(笑)」(矢部さん)
ぜひぜひ、そうさせてください!

あとがき

というわけで、枕の奥深さを堪能したわけです。が、実のところもうひとつ激しく購買欲をそそられたのは、オフィス用の仮眠枕(写真)。デスクに置いて、うつ伏せになって枕に抱きつくように使用する、というものだ。ドーナツ型の穴の部分に顔がはまるため、息苦しさがなく仮眠ができるとのこと。机で眠れるとは、実にライター向きな商品ではないか。試してみると、これがいい感じ。でもあまりに気持ちよくて、原稿がもっと進まなくなるかもなあ。

ちょい上度 ★★★★★
ちょい上というよりかなり上かも
ローンを組んでも試したい度 ★★★★☆
枕に悩み中ならぜひオススメ
こんな枕があればいいのに度
ヒザ枕…。

※文/百瀬康司、企画構成/カデナクリエイト、編集/イー・ローン

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